|
人が何人か集まって話していると、必ずひとりはその場の空気の読めない人がいるのではないでしょうか。 この空気が読めるかどうかで、その場の雰囲気を盛り上げることができたり、相手の気持ちを気遣うことができたりするものですが、空気の読めない人は、自分のことしか考えてなく、周囲に対する気配りも配慮もできていないのです。 心理学では、人の、「言葉」以外の表情やしぐさ、視線などで感情を表すことを『符号化』といい、そしてこの符号を読み取る能力を『符号解読能力』と呼んでいますが、男女を問わず、モテる人」というのは空気だけでなく、こうした人の『符号』を上手に読む能力に長けている人だといわれています。 そして、この符号解読能力は男よりも女性のほうが、はるかに優れた能力を持っているようです。女性が夫のウソや浮気を見破るのがうまいといわれるのはそのためです。 なぜ、その能力にそんなに違いがあるかと言えば、男と女の本質から来ているからです。 男はもともと外で働き、主体的に活動し、独立自尊の精神で生きていくのを本質としていますが、女性は基本的に家庭や子供を守り、男性に従属して生きていくのが本質でありました。 そういう時代には、女性の生死は男の能力次第にかかっているし、外界から身を守るにも、鋭い感覚を持っていなければ、ちょっとした油断で命を落とすことだってありました。ですから、周囲の状況を読む能力が不足していることは、死に直結したのです。 最近、夫が定年を迎えると同時に離婚する夫婦が増えており、結婚して25年以上、30年以上の夫婦による離婚は、ひたすら増加傾向にあるようです。いわゆる「熟年離婚」です。そして熟年離婚を切り出すのは、ほとんど妻からで、夫のほうは「寝耳に水」で唖然としているそうです。 これなども明らかに夫の符号解読能力が不足していたのが原因なのです。 妻が熟年離婚をしたがるのは、実は、長年にわたって夫にバカにされ続けてきた復讐なのです。これまで何十年、夫にバカにされながら妻という立場で生きてきましたが、夫にはもう収入がないので、人生の最後で一矢を報いたい、ということです。 本当はずっと前から、夫に対する愛情は冷め切っており、夫が嫌いだったのです。 でも、多くの場合、奥さんが離婚を考え始めたのは、実は昨日今日のことではなく、定年退職はあくまできっかけのひとつでしかありません。 こうなるのは、符号解読能力が不足している夫にも責任があるといっていいでしょう。 |
|
|||
Copyright (C)2015. 一瞬で見抜く性格・本性・心理 All rights reserved. |