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女性の井戸端会議などで、よくこういう話題を口にする奥さまがいらっしゃいますが、女性の言葉をそのままにとらえたりすると大変なことになります。 一見、嫉妬しているようにも聞こえますが、けっして嫉妬の感情だけからきているとはいえないところが不思議です。 「ウチの主人は、仕事が忙しいものですから、いつも午前様になってはタクシーで帰ってくることが多いのよ。あるときなどはシャツに口紅がついていたこともあって、ひと騒動あったりして。だから浮気が心配で・・・・」などと話している奥さまがいますね。 このように、何の心配もなく専業主婦で安楽に暮らしているような奥さまが、グチとも相談ともつかないような話をされる場合には、二つの理由が考えられます。 ひとつは、ご主人が自分の相手をしてくれなくなったので、嫉妬心が起こっている状態です。 男性は「嫉妬」という言葉を聞いただけでゾッとするかもしれませんが、女性は嫉妬を愛情の一種と考える傾向があります。 つまり、ご主人に対する愛情の裏返しが嫉妬心になっているので、愛情が深いほど嫉妬心も強まってくるのです。 もうひとつは、夫を自慢したいだけの場合もあります。 「自分の夫が忙しい」と言うことで、自分の夫が会社でも地位が高いので午前様になっているということを、それとなく相手に自慢しているのです。 そして、「夫が浮気をしているかもしれない」と言うことで、暗に「夫はモテるタイプでやり手なのよ」ということを周囲の奥さま方に伝えようとしているのです。 ですから、これを相談だと思って、「オタクの主人は頭も毛も薄いので、心配しなくてもそれほどモテてなんかいないわよ」などと言おうものなら、次の日から口もきいてくれなくなるでしょう。 これと同じような心理に、自分の子供のことを周囲に「うちの子は頭が悪く遊んでばかりいるから、ひとつも成績が上がらないで困っているのよ」などと言っていることがありますね。 これなども、親が実際にそう思っているのではなく、周囲の人から子供のことを褒めてもらいたいと願っているだけなのです。こんなときに、「確かにオタクの子は成績も良くないわね」などと言えば大変なことになりますよ。 こんなときには「オタクの子のほうが頑張り屋でもあるし、うちの子よりよほどしっかりしているわよ」と言っておくのが無難でしょう。 日本人は昔から、自慢や自己主張を露骨に表現するのは、はしたないと考えてきたため、このように感情を歪曲して表現することが多いのです。 |
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