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職場の中で、ある事柄を議論するようになったときに、かならずひとりは、何の結論も出さずに解説するだけの人がいるものです。 「この件については、過去に同じような事例があります」 「最近では、こんな判例も出ているようです」 などと語るだけなのです。 要は、一つのことについて、「ああもいえる」「こうもいえる」と、いろいろな意見や見解を解説していくだけなのです。 このような解説する人は、一見、学識があり、論理的に物事を説明しているようにも見えますが、職場は大学ではなく、あくまで、ビジネスを成功させるために議論するわけであるから、知識を披露しただけでは、誰の役にも立たないのです。 ですから、解説するだけの人の本性は、自分で何の断も下さず、自己保身型で、臆病者なのです。 最終的に、誰が責任を持つかといえば、どの世界でも、決断を下した人になるわけですから、解説者気取りの人は、責任を持たないように意見を述べるだけで、最終的な自分の判断や結論めいたことは一切言いません。 結論については聞き手に回り、自分なりの結論を語ろうとはしないのです。 誰でも、何かの議論で白黒をつけようとするときには、いろいろな議論が百出して、非常なプレッシャーがかかってきます。 当然、反対意見で徹底的に叩きのめされることもあるでしょう。 解説者気取りは、そういう反撃に自ら身をさらすことを避けているだけなのです。 ですから、臆病者で、我が身がかわいいだけなのです。 |
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