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「本当はほかに好きな人がいたんですが、彼から告白されて・・・」 恋人になったきっかけを、そのように話してくれた女性がいます。男性の好意に心を動かされたというわけでしょう。 最近では、女性のほうから積極的にプロポーズするケースも目立ってきました。本来、女性は受け身という考え方が男性のほうにありますから、女性のプロポーズは、その分、「思いあまって」の行為ととられ、男性に対して衝撃を与えるのです。 「いやあ、彼女のほうからいわれましてね、私も嫌いではなかったので・・・」 「彼女の一途さに負けましたよ」 そう話す男性は少なくないはずです。 これらの例は、男性も女性も本来は特別な好意を持っていない相手から好意を示され、愛を告白されると、その人が好きになることを示しています。 この関係を、対人心理学では、「好意の互恵性」と呼んでいます。 つまり、人は自分を好きになる人を好きになるわけです。 好意にはこのような互恵性があるのかどうか、心理学者がある実験をしました。 実験は、互いに見知らぬ学生4人(この場合すべて同性)が一組でグループになり、さまざまな課題についてディスカッションするものです。 参加者は実験室に着くと、先に行った性格検査の結果を一人ずつ知らされます。その話しの中で、「一緒のグループのAさんは、検査から見て、あなたに好意を持つと思いますよ」とあらかじめ伝えるのです。 さて、実験が始まります。 何回かディスカッションをしてから、 「次は人を入れ替えます。ただし、二人ずつ一緒に動いてもらいます。そこで誰と一緒にいたいか教えてください」 と質問をし、それぞれが誰に好意を持ったかを実験しました。 その結果、学生たちは実験官が指摘した人(Aさん)に好意を示したのです。 好きな人には、先に「好き」という好意を示す、それが恋愛の鉄則のようです。 ★ ひと口講座・・・プロポーズは3回目のデートで 女性は好意と愛情がはっきり違うから、スイッチが愛情のほうに入っていれば、プロポーズはいつでもOKでしょう。 スイッチが入れば二人の関係を強くしようという気持ちが強まりますので、当然、相手に対する評価も上がります。「3回目のデートでプロポーズ」というのも、極端なようで、実はいいタイミングなのです。
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