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人間関係においては、知らず知らずのうちに駆け引きが行われています。 恋愛の場合も同じで重要な要因となります。 「利得現象」といわれる心理現象があります。簡単にいえば、たとえば、叶いそうもない恋ほど叶ったときの喜びが大きいということです。 デートに対する反応から、好む女性のタイプを調査した実験があります。 被験者の男性が3つのタイプの女性にデートの申し込みをして、どのように反応したタイプの女性にもっとも好感をもったかという実験です。 @ まず、すぐにデートの誘いに応じた女性は軽い女性とみなされ、あまり好意をもたれませんでした。 A 次に、絶対に誘いに応じない女性も、拒否反応から好意はもたれませんでした。 B そして、一番人気があったのは、いつもは簡単に承諾しないけど、あなただから受けるわ、という態度を示した女性だったのです。 たとえば、出会ったときから好きだ好きだという態度を示されるよりも、最初は無関心だったのが、次第に関心を示されるようになったほうが、より好感度が高くなるものです。 手に入らないと思っていたものが、突然手に入った喜びと同じでしょう。 ★ 面倒をかけられると好意を持つ不思議 「手がかかる子どもほどかわいい」とよくいいますが、じつはこの心理は恋愛関係においても当てはまる事実です。好きな人の前では、誰でもいいところを見せようとしますし、恥をかけばプライドを傷つけられた気持ちになります。 ですが、たまには相手に頼ってみるのはどうでしょう。 「悪いんだけど、ちょっと手伝ってくれない」といったことでもいいのです。相手はイヤな顔をするどころか、半分は喜んで協力してくれるはずです。 人は、特に好意をもっている人に頼られると、「しかたがないなあ。私がいなくちゃダメなんだから」という心理が働きます。 これで、自分は信頼されているという確認と、自分はその人のためになっているという満足感とによって、好意の度合いを深めるというわけです。 頼られてそれに応える。そのやりとりがお互いの信頼感、そして愛をも深めていくのです。 ★ ひと口講座・・・「どれがいい?」は単なる事後承認 旅の行き先をどこにするか、何を食べに行くか、どの映画を観るか。二人のうちのどちらかがもう一人に決定を委ねるとき、「何がいい?」ち聞く場合と「どれがいい?」と聞く場合があります。 「どれがいい?」と聞く場合には、すでに聞く側の意思は決まっていると思っていいでしょう。
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