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仲間内の2、3人で飲みに行ったようなとき、帰りぎわに、いざ、店の勘定を払う段になって、「今日はボクが誘ったのですから、驕らせてください」とか、「いやいや、先日もキミが払ったじゃないか、今日はボクが出しとくよ」などという、やりとりをよく見かけませんか。 なかには、食事は割り勘だと決めてかかっている人もいます。 世の中には、「割り勘派」と「おごりおごられ派」の二通りのタイプの人がいますが、人間関係を円満にするのは、果たしてどちらに軍配が上がるのでしょうか。 楽しい飲み会の勘定の際、 「今日はボーナスも出たし、一番ボーナスの多い先輩のおごりでお願いします。次は後輩のボクが出しますから」などと言って、サッサと店を出て行ってしまうチャッカリした人がいるかと思えば、店の勘定を人数できっちり割って割り勘にしようと待ち構えている人もいます。 確かに、自分の飲み食い分をきっちり支払うのは、一見、金銭感覚がしっかりしていて合理的なように思えますが、こういうタイプは、クールで自尊心だけが強い場合があります。 割り勘じゃないとダメと思っている人は、なにもお金にかぎったことではなく、生き方全般にも関係してきます。 割り勘をすることによって、借りをつくりたくない、相手に恩を受けたくないという心理をあらわしているのです。 ただ「自分ひとりでこつこつと仕事に励む人であろう」とは推測できますが、大きな仕事をしようと思えば、人の助けを借りたり、あるいは、人を助けることも必要となり、自分の独りよがりだけでは前に進むものではありません。 ここはちょっとおごったり、たまにはおごられ、相手に華を持たせるのも、スムーズな人間関係を築くのに必要かもしれません。 ひとりでいくら頑張っても、たいしたことができるわけではなく、かならず自分の手に負えないトラブルが起こったりするものです。貸しをつくっておいた人間関係が思わぬ力となることがあるかもしれないのです。 |
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