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バレンタインデーにチョコレートをもらった男性は、ホワイトデーのお返しに頭を悩ませます。 愛情はものではありませんから交換的と考えなくてもよさそうですが、それでは二人の関係が悪くなってしまいます。 恋人関係はもっとも情的で交換的ではないはずなのですが、実際はかなり交換的です。 このことからしても、人間関係のベースがいかに交換的なやりとりからなっているかが明らかだと思います。 もちろん、社会生活では、あからさまに心理的・物質的交換をストレートにいうようなことはあまりありません。 ただ、表現はやわらかでも、より明確で厳密に交換を要求し合っててるものです。 そして、こちらの交換要求に応じてくれる人とつき合い、応じてくれない人とはつき合いません。 また、よりよい交換をしてくれる、つまり、より心理的報酬を与えてくれる人を選ぶのです。そして、その人に好意を持つようになるのです。 会社と社員の関係は、仕事とお金の交換です。バイトも同じです。 働く人は仕事の対価としてお金をもらい、会社は仕事をやってもらうわけです。情報産業の最先端の人を大学教授として向かえる大学は、情報と地位の交換を考えています。 このように、人によって求める報酬は異なります。これはその人が何を重視しているか、ということです。 そこで、人間関係をスムーズに進めるためには、相手が何を重視しているのかを知ることが大事に鳴ってくるのです。 相手が重視していることを知り、それを用意することにより、こちらの要求も叶えられるということになるのです。 ★ ひと口講座・・・気持ちはギブ・アンド・テイク 市場経済がお金の等価交換をしているように、人間関係は心理的報酬(満足)の等価交換をしています(社会的交換理論)。 心理学者の分析によりますと、この心理的報酬には、愛情、サービス、物品、お金、情報、地位の6つがあります。 ★ ひと口講座・・・バランス理論 人の感情にはバランス関係があり、お互いの好意・嫌悪はバランスし、また、二人が第三者や対象に対する感情が、好意・嫌悪で一致していると好意を生み、不一致だと嫌悪感を生みます。つまり、「類は友を呼ぶ」ということです。
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