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自分と意見が違う人は嫌いになるというと、「意見が違うくらいで嫌いにはならない」と反論されることがあります。 たしかに、意見が違うというだけでは強い嫌悪感はもたないかもしれません。 しかし、その相手が異なった意見を言うだけでなく、あなたの意見を批判して、「その意見はおかしい。間違っている」と反対してきたら、それも何回も執拗に反論してきたらどうでしょう。 こうなると、内心イライラしてきて、腹立たしくなってくると思います。そんな人は決して好きになれず、嫌悪し、さらには憎悪の感情すら覚えるのではないでしょうか。 では、なぜ自分の意見に反対する人に強い嫌悪感を持つのでしょうか。 それは自分の意見が反対され、否定されると、自分の価値を否定されたように感じるからです。 基本的に、私たちは自分を肯定することによって、自信をもって生きていくことができるのです。 ですから、生きていく力を否定するような反対意見をいう人には強く反発し、嫌悪感をもつというわけです。ましてや、意見ではなくて自分そのものを直接、批判、非難されたらどうなるか。 理由がなんであれ、あるいは自分が悪いとわかっていても、素直に受け入れることはできません。 自分が悪いことを自分で認めざるを得なくなると、自らの自己評価が下がり、イヤな気分になってしまうのです。 人からは批判は自己否定されることです。そして自己否定されると自己嫌悪に陥って落ち込むか、相手を嫌悪するかのどちらかです。 相手への嫌悪感は、自己否定に対して、それを心理的に取り戻すための反発心です。嫌悪や憎悪は自分を守るための防衛本能なのです。 ★ ひと口講座・・・人間には不協和音解消の心理がある 自分の考えと行動が不一致のとき、不快の感情が生まれます。そうなると、どちらかを変えようとします。通常は考えに合わせて行動を変えます。しかし、行動が変わらないときは、行動に合わせて考えを変えることもあります。
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