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世の中には、会って話すたびに、グチを聞かされる人はいないでしょうか。 かならず、どこにでも、あだ名が「グッチー」といわれるような人がいるものです。 こういう人と話していたら、いつもグチグチとしており、イヤになってしまうものですが、このグチを言う人のなかには、それとなく自慢をしている人もいるのです。 ですから、グチを言う人と自慢話に花を咲かせる人は、同じ穴の狢(むじな)と言ってもいいでしょう。 それは、グチる内容にもよりますが、表面的な会話ではなく、会話の内容をもっと深く突き詰めていくと、そのグチの裏には、別のホンネが隠されているのです。 グチにも、つぎのような対話は他意がないもので、深く突き詰める必要がありません。 たとえば、毎日、残業が続いて、やっと金曜日は帰れると思っていたのに、急に上司から仕事を言いつけられてしまったようなとき、「こう毎日、仕事じゃイヤになるよなあ、たまには休みが欲しいよ」というような単純なグチです。 こういうグチなら誰しも一度や二度は経験していることでしょう。 問題なのは、会えばかならず何らかのグチをこぼすような人です。 こういうグチには、自慢話などが隠されているのです。 たとえば、「恋人ができたというのに、会えるのは一ヶ月に一回ぐらいしかないの。いつも会っていたいのに、彼は商社マンで世界中飛び回っていて忙しいから、遠距離恋愛みたいなものよ」などと、女性がグチをこぼすような場合には、これは恋人自慢であり、恋人は商社マンでやり手だということを暗にほのめかしているのです。 自分のことをグチることで自慢する人もいます。 たとえば、「オレも会社を辞めてネット起業を始めたんだが、税金のことなど何も知らなかったから、税務署の手入れにあって、さんざんな目に遭ったよ」などと、自分が何かポカをしたようにグチル人がいたとしたら、この人の心理はもっとべつのところにあります。 「オレも会社の束縛された生活から解放されて、今では、税金を十分払えるだけの仕事ができるようになったし、金銭的にも余裕ができたよ」というのが、ホンネなのです。 |
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