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小さい頃は、誰でも大きな夢を持っているもので、「いつかは会社を起こして大金持ちになるんだ」とか「政治家になって、いつかは総理大臣になるんだ」などと、大きなことを言う子がいるものですが、こういうのは悪気も何もなく、若い人の特権だなあと素直に思えますね。 ただ、「何歳までに○○億円貯めて、あとは人生を余裕で過ごすんだ」などと、現実味を帯びた話をする人もいます。 こういう人は、夢が大きくバイタリティにも満ち溢れた前途洋々のように思え、逆に何の夢も語れないような若者は、自信喪失に陥ってしまうかもしれません。 しかし、あまり大きな夢を語る人は、自分の気の弱さを隠すために、強気を装っているケースが少なからずあるものです。 たとえば、私たちは、人生でいろいろな人と出会うものですが、なかには、一見しただけで「この人の迫力にはかなわんなあ、オーラが全然違うよ」と思い知らされるような人と巡り合うことがあります。 そんなとき、自分の人物の小ささにコンプレックスを抱いて、その人のそばから早く立ち去りたいと思う人もいるでしょうが、逆に、強気を装って対抗心を燃やす人もいます。 心理学では、相手と比較して、劣等感にさいなまれたとき、人が取るそのような行動は「自己保存の欲求」というようです。 要するに、自分を傷つけまいとする本能的な欲求のことだそうです。 ですから、自分のプライドを守ろうとして、相手の前から消え去る人がいるかと思えば、反対に、逃げることでは自分のプライドは守れないと思う人は、逆に「オレは近いうちに起業するから」などと、ハッタリをかます方法に出ます。 満たされない「自己保存の欲求」を別の形で満たそうとするのです。 いずれにしても、人前で大言壮語するような人は、気持ちが小さいくせにプライドが高いため、大ぼらを吹くのですが、本当に夢があって実行力のある人は、物静かで、人前でやたらと大口を叩いたりしないものです。 |
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