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人が何かを自慢するときは、何か心の中に不安が潜んでいる場合があるもので、それを何とか払拭したいという気持ちが、自慢をしたり、ノロケるという行為になるものです。 持ち物自慢もそうですし、恋人とのノロケを友だちに話す場合も、何か心に引っかかっているのかもしれません。 恋人とのノロケ話もつき合い始めの頃は、友だちに自慢したくてなるものですが、つき合って1年も経てば、お互いに落ち着いた関係になるので、そんなに興奮することもなくなるでしょう。 それでも、会うたびに、恋人とのノロケを話す場合には、やはり心の中に何か鬱積したものがあるのです。 交際期間の短いカップルの場合などは、「彼がこんなものプレゼントしてくれた」とか「彼が海の見える豪華なレストランに連れて行ってくれた」などと、友だちに話したりしますが、こんなケースでは、やはりふたりの愛に確信が持てず、やや不安定さがあるのです。 さらに、交際期間の長いカップルが、人に恋人の話をするというのは、ふたりの関係が相当不安定で自信が持てない証拠です。 結婚している夫婦もノロケたりしますが、これには意味があるのだろうか。 やはりそれなりの意味合いがあるのです。 ふつうの新婚さんの場合、結婚するまでには、それまでの交際期間もあるでしょうし、交際期間中には既に肉体関係もあるでしょうから、結婚したからといって、それほどの新鮮さはないものです。 それでも、「うちの奥さんは料理がうまくて、いくらでも太ってしまいそうだ」などと、さかんにノロケてるような場合、その人のホンネは、逆のところにあるのかもしれません。 いくら交際期間が長くても、実際に同じ屋根の下に住むようにまるまでは、お互いにイヤな面とか、悪いクセは見せないようにしているものです。それが、イザ結婚して一緒に生活するようになれば、一気に相手のイヤな面が見えるようになり、「しまった、結婚する相手を間違えた」と思っても後の祭りです。 だからといって、かんたんに別れるということも、ままなりません。 そんなときに、自分の心を納得させようとして、「うちのヤツは料理がうまいんだ」などとノロケけることで、聞いている友だちも「いい奥さんだね、うらやましいよ」などと言ってくれるものです。 この言葉で、「自分の結婚は失敗ではなかったんだ」と自分の心を納得させているのです。 |
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