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男性に比べれば、女性のほうが表情が豊かです。 よく笑い、よく泣きます。感情がストレートに顔に出るため、何を考えているかがわかりやすいです。 これは男性のように、感情を抑えなければならないような社会的圧力がないからといわれますが、それだけではないようです。 じつ生後3ヶ月から、すでに男女差があるといわれています。赤ちゃんの頃から、女の子のほうが表情が豊かなのです。 ところが、生まれつき表情をつくるのが上手な女性にも、一つだけごまかせない表情があります。 それはマスキングスマイル。つまり、つくり笑いです。 嫌悪を感じているのに無理に笑ったり、何かをごまかそうとして笑ったりということがあります。 しかしこの場合、必ずほかの感情も表現に入るわけで、どうしても喜び以外の表情がどこかに出てしまいます。純粋な笑いとはちょっと違った異質な笑いになるのです。 ★ 笑っていれば、イヤでも楽しくなるから不思議 人はうれしいとき、悲しいとき、感情が起きると、それが表情に表れます。 ところが逆に、顔の表情が感情に影響を与えたり、ときには感情を決定することさえあるという仮設を立てた学者がいました。 つまり、たとえつくり笑顔でも、笑えば気持ちも楽しくなるというのです。 心理学者のライアードは、被験者に顔のいろいろな筋肉を緊張させたり弛緩させたりしながら、微笑した顔と不機嫌な顔を作らせたのです。 このとき、驚きの表情をつくるようにいうのではなく、眉を上げて、目を開いて、というふうに、感情を込めず、機械的に筋肉を動かすよう指示しました。そして、それぞれの感情表現がつくられたときの心の動きを報告させました。 その結果、攻撃、得意、興奮の3つの表情においては、明らかに表情に感情が伴ったのです。 攻撃的な顔をしたときには、気持ちまで攻撃的になったというわけです。 また、実験の間、一連の絵画を被験者に見せ続けたところ、笑顔で絵画を見たときほど、その絵が面白く思えたという結果も出たのです。 いつも憂うつそうな顔をしていると、より憂うつになり、楽しそうな表情をしていると、より楽しくなるのです。 ★ ひと口講座・・・ディスブレイ・ルール 人間関係を円滑に保つために、私たちは感情表現をコントロールしています。それをディスプレイ・ルールといいます。 @表出の郷土を弱める(減衰) A表出の強度を強める(増幅) B中性的な表情で感情を隠す(隠蔽) C経験した感情とは違うものを表出する(すり替え) の4つがあります。 |
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