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腹が立ったときのことを頭のなかに思い浮かべ、次に悲しかったことを思い浮かべてみましょう。 この、二つの感情での身体の動きは、異なるものになります。 悲しいときの身体のしぐさと、腹が立ったときのしぐさは明らかに違うのです。野球でホームランを打つと、ガッツポーズをとりますが、これは喜びの感情表現として、自然に出るものです。 ホームランを打ったのに、悲しそうにうなだれる選手はおそらくいないでしょう。そうしているのは、打たれたビッチャーのはずです。 このように感情と身体の動きは必ず一致します。 クラシックダンスには、基本的にやわらかい動きと角張った動きの二種類があります。 角張った動きは、怒りや恐怖などのネガティブな感情を表現するときに使われています。 そしてやわらかな動きは、幸福や落ち着きなどポジティブな感情を表現するときに使われているのです。 これは誰かが意図的に決めたものではなく、本来人間が生まれもっている感情と身体の動きなのです。 身体は感情を素直に表現するものです。人が幸せそうに見えるのは、表情に加えてイキイキとした身体の動きから感じるのでしょう。 ★ 一筆書いただけで性格はわかるもの 「筆跡は人間の性格を白と黒で刻みつけるものだ」と表現した人がいますが、書く文字には、その人の性格の一部が表れるものです。 もちろん急いで書いたり、慣れない筆記用具を使ったりすれば、日頃と少し違った文字になることもあるでしょう。 しかし、基本的には筆跡はそう変わるものではありません。最近ではパソコンが普及したために、肉筆の文字を見る機会が減ってきました。これは、相手の性格を読み取る手がかりが一つ減ったといえるでしょう。 では、筆跡とはいったい何なんでしょうか。 これは、筆圧、形態、大きさ、方向、速度、連続性、秩序など、さまざまな面から総合して判断されるものです。 たとえば、ササッと速く書かれた肉太で大きい文字は、外交的で活発な正確を表わしています。筆圧が弱くて、規則的な小さい文字はデリケートで神経質な性格を思わせます。角張って、がっちりとして、省略のない文字は、知的で秩序を好み、律儀なところがある性格でしょう。 また、続け字や省略が多く、のびのびとした文字を書く人は、教養があって、適応性に富んでいる人です。 これらがすべて当てはまるわけではありませんが、文字にはその人の経験や知性、感性が出てくるものですから、ある程度の人となりはわかるものです。 |
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